カウンタープロポーザルの作成の仕方やJoint Venture Agreementの実務的な論点など、市販の書籍からはなかなか学べない情報について実体験を交えながら惜しみなく解説して下さいました。

英文契約書講座

受講講座

英文契約書講座( 2022年4月~2022年9月 )

企業法務担当者  湯澤様(オンデマンド配信形式で受講)

私は、現在上場会社の法務部マネージャーとして、企業法務での経験が10年以上ございます。

Q1. IPEC英文契約書講座を受講された目的を教えてください。

A1. 職場で国際契約を担当する比重が高まったことをきっかけに、英文契約書の知識の土台を踏み固めておこうと考えたからです。本講座をご担当される平野先生の名声については、かねてから大学時代の先輩に伺っており関心がありました。

Q2. 本講座の内容について教えてください。

A2. 難易度は、ちょうどいいです。

Q3. 担当講師陣の講義で習得できたことや実務に役立てられることについてご感想をお聞かせください。

A3. 平野先生の講義では、学術的に裏付けされた正統な英文契約の体系学や起案学のコツを習得することができました。例えば、約因法理や完全合意条項の理解を深めるだけではなく、「この文章ではshallではなく現在形を使う必要があること」「慣用表現にも多義性の問題があること」など、何気なく読み飛ばしがちな部分も説明できるようになりました。

実務家の先生の講義では、カウンタープロポーザルの作成の仕方やJoint Venture Agreementの実務的な論点など、市販の書籍からはなかなか学べない情報について実体験を交えながら惜しみなく解説して下さいました。今でも契約審査をするときは、テキストを読み返したり、伝授されたドラフティングの仕方を活用したりしています。

Q4. 本講座は、対面授業/オンライン授業(ライブ配信・オンデマンド配信)のハイブリッド型の受講方法です。ご自身が選択された受講方法の良い点や改善した方が良い点がありましたら教えてください。

A4. 私はオンデマンド配信による受講方法を選択しました。場所と時間の制約がない上、受講中にうまくメモを取り切れなかった部分を巻き戻して聴き直すこともできたので学習しやすかったです。直接質問ができない点は気になっていましたが、予習時に疑問に思った内容を予めIPEC事務局の方に取次いでもらうと、先生が講義中に取り上げて大変丁寧に回答して下さったので不自由はありませんでした。

Q5. お忙しい受講生のために予習と復習ができるように連絡シートを配布しています。予習と復習は限られた時間を使って、どのように取り組みましたか。またお薦めの勉強法がありましたら教えてください。

A5. 連絡シートの課題に対しては、10分間で自分なりの答えを書き、そのあとすぐに次講の解答欄を見て確認していました。課題は本質的なテーマや実践的な交渉ネタが多くて、かなり練られていると感じました。また、予習時は、英文を一通り読んでみて文構造が掴めない部分や英文契約特有の言い回しにマークをしておき、後で逐条解説に目を通していました。復習時は、英文を音読して読み難い単語に発音記号を付けつつ、意味を読み取れるまで繰り返していました。

Q6. Q&Aセッション(Zoom)にご参加いただきましたが、質疑応答の内容や担当講師の説明について、ご感想をお聞かせください。

A6. 悩ましい質問を3つさせて頂きました。どの質問にも参考案・専門書の引用や先生の実務経験を踏まえた、生きた知見を得られた点がとても素晴らしく、有意義な場となりました。他の受講生の質問内容も、色々な見方や悩みが分かって参考になりました。

Q7. 企業法務担当者や企業内弁護士の方々へ、本講座のお薦めポイントや活用法がありましたらお聞かせください。

A7. 本腰を入れて英文契約書を精読できるようになりたい方にお勧めです。理論と実務がうまく融合された講義内容で、契約類型ごとに段階をおって体系的に学習することができると思います。

ご協力ありがとうございました。 今後のご活躍をお祈り申し上げます。