受講講座
英文契約書講座(2025年4月~2025年9月)
企業法務担当者 伊藤忠ファッションシステム株式会社 人事総務室 佐々木香奈子様
私は、弊社に入社後、法務担当者として勤続17年目になります。法務全般を2名体制で対応しています。
Q1. IPEC英文契約書講座を受講された目的を教えてください。
A1. 弊社における英文契約は全体の1割弱で、もう1名の法務メンバーに担当案件が偏っていました。
私自身は英文契約対応の実績が少なく、簡易なものはある程度読めるものの書くスキルが低いため、全体構造をすばやく掴むことやドラフト代替案提案力などを磨きたいと考え、本講座を受講いたしました。
Q2. 実務で取り扱われている英文契約書の種類やチェックの際に難しいと感じていることがあれば教えてください。その際には、どのような対応をしていますか。
A2. 下記のような英文契約書を取り扱っております。主な契約は当社雛形を持っておりますが、下記⑦⑧などは当社雛形もなく経験が少ないため、外部弁護士にチェックを依頼することもあります。
①NDA ②MOU/LOI ③Service Agreement ④Agent Agreement ⑤License Agreement ⑥Import and Distribution Agreement ⑦Joint Venture Agreement ⑧Share Purchase Agreement
Q3. 講師3名の講義で習得できたことや実務で役立てることができそうな内容についてお聞かせください。
A3-1. 平野先生の講義では、Common Lawの成り立ちなども含め、体系的な概要を把握することができました。また、英文契約において多義的な用語(provided that~など)を排除することの重要性やLC(Letter of Credit)の仕組みなど、実務に必要な基礎も習得することができました。
A3-2. 秘密保持契約、MOU・変更契約・終了契約(実務)、合弁契約の講義では、実務で使用され公開されている契約書ドラフトの検索方法など、有益な情報を教えていただきました。
A3-3. ローン契約とM&A契約の講義では、ローン契約において契約締結から貸付実行、完済に至るまでの時系列における重要条件(先行条件、誓約、表明保証等)と相互の関係性など、大局的な視点を教えていただき、M&A契約にも応用できる内容でした。
Q4. 本講座は、予習と復習ができるように、毎講連絡シートを配布していました。
また、教室授業の受講生には、復習用のオンデマンド配信を行っていました。(受講期間あり)
ご自身の予習・復習(課題)への取り組みや活用について教えてください。
A4. 実務での経験がある分野については予習を中心にして、実務での経験が浅い分野については復習中心で対応いたしました。また復習用オンデマンド配信は欠席した際に活用いたしました。
Q5. 講座期間内に授業とは別日程で開催した「Q&Aセッション」にご参加いただき、質問事項をお寄せいただきました。質疑応答の内容や担当講師の説明について、ご感想をお聞かせください。
A5. 実務上の不明点をクリアにできる良い機会でした。また他の受講生の方の質問も大変参考になりました。
Q6. 対面授業でご受講されましたが、この形式でよかった点を教えてください。
また、業務都合で授業日に参加できない場合には、受講方法の変更ができるサポートがありましたが、ご活用されましたか。
A6. 対面授業は講師の方と直接質問等することができましたし、他の受講生の方ともお話する機会があり、励みになりました。サポート体制(ライブ配信授業やオンデマンド配信授業への変更)も助かりました。
Q7. IPECオリジナル教材や副読本は、実務でも役立つと思いますか。
A7. 契約ドラフトの書きぶりや詳細な説明が参考になるため、今後も繰り返し読み返すと思います。
Q8. 企業法務担当者・企業内弁護士・国際事業に携わっている方々へ、本講座のお薦めポイントや活用法が ありましたらお聞かせください。
A8. 英米法の基礎的な理解や典型的な英文契約のポイントを押さえたい法務担当者には向いていると思います。
ご協力ありがとうございました。 今後のご活躍をお祈り申し上げます。