体系的に学ぶ機会を得たことで、英文契約書に関して理解が深まりました。法務部の新人の方、英文契約書を読む機会のある方にも、是非お勧めしたいと思います。

英文契約書講座

受講講座

英文契約書講座(2025年4月~2025年9月)

企業法務担当者 宮井様(仮名)

私は、医薬品業界で主に貿易に関わる業務を15年ほど担当しています。業務の中で契約書をただ読むことはあっても「読み解く」ことはしていませんでした。

Q1. IPEC英文契約書講座を受講された目的を教えてください。

A1. 本講座は会社の研修として受講いたしました。中小企業のため法務部がなく、契約書類の最終チェックは顧問弁護士の先生にお任せしていました。しかしスピード感を求められる海外とのコレポンで、それではどうしても時間がかかってしまうため、基本的な事項だけでも社内でチェックできる体制にしたいというのが受講の目的です。

Q2. 実務で取り扱われている英文契約書の種類やチェックの際に難しいと感じていることがあれば教えてください。

A2. 実務ではNDA,売買契約、代理店契約(総代理店契約)、ライセンス契約、MOU等を扱っています。今までは翻訳のみを担当していましたが、契約書独特の言い回しなどどのように表現するか迷っていました。 その際には文例などをインターネットで検索して参考にしていました。

Q3. 講師3名の講義で習得できたことや実務で役立てることができそうな内容についてお聞かせください。

A3-1. 平野先生の講義では、体系的に契約書について学ぶことが出来ました。「契約」の概念などの背景を知ることは「契約書」とは何かを理解するうえで大いに役立ちました。
また、契約書独特の言い回しについて講義と副読本の両方を活用して勉強することが出来ました。その他契約締結時基本的な流れなど、基礎をしっかりと教わることができました。

A3-2. 秘密保持契約、MOU・変更契約・終了契約(実務)は、特に関わることが多い契約書であり、実際に実務をご担当されている先生の解説は実践的で非常にわかりやすかったです。レビューの際に気を付けるポイントなど丁寧に説明頂き、よく理解できました。

A3-3. ローン契約とM&A契約には携わったことが無いため、知識ゼロの状態で予習から取り組みましたが、やはり難しく感じました。しかし、担当の先生ご自身の経験談など実践的なお話を伺うことが出来た点が良かったです。実践ではそういったこともあるのか、授業を受ける中で両契約書に感じていた苦手意識が薄れました。

Q4. ライブ配信授業でご受講されましたが、この形式を選択した理由やよかった点を教えてください。

A4. 通学は時間の都合上できなかったため、ライブ配信授業を選びました。毎週決まった曜日と時間に授業を受け、復習動画を視聴する期間で復習をして、次の授業の予習をする、と一週間の学習のリズムがととのった点が良かったです。また、リアルタイムでチャットを使って質問が出来る点もよいと思いました。

Q5. 本講座は、予習と復習ができるように、毎講連絡シートを配布していました。ご自身の予習・復習(課題) への取り組みや復習用オンデマンド配信の活用法などについて教えてください。

A5. 重点的に予習すべき点がわかるので、限られた時間の中で効率的に予習することが出来ましたので、授業の理解度が上がったと感じます。また、復習のためもう一度授業を必ず見るようにしていましたので、毎回の授業での大事な点をつかむことが出来ました。連絡シートの課題については毎回必ず取り組むことはできませんでしたが、その場合にも回答と照らしあわせ、内容を理解できるように努めていました。

Q6. 本講座は、中間時と修了時に授業内容を理解しているかなど、ご自身で修得度がわかるように、学習サイト上で期間を設けて「確認テスト」に取り組んでいただきました。「確認テスト」は役に立ちましたか。

A6. 確認テストは授業で学んだことをもとに、さらに自分で一歩踏み込んで考える事が出来たので、より理解を深めることが出来ました。また、学習が足りていない点など自分の理解度を確認するのに役立ちました。回答にあたり、テキストや副読本を読み返して、よい復習の機会にもなり、取り組んでよかったと思います。実務で困った際にも確認テストの要領で調べものが出来るのではないかと思いました。

Q7. 講座期間内に授業とは別日程で開催した「Q&Aセッション」にご参加いただき、質問事項をお寄せいただきました。質疑応答の内容や担当講師の説明について、ご感想をお聞かせください。

A7. 自分からの質問に関して丁寧にご回答頂き、非常に勉強になりました。
また、実際に現在法務に携わっている受講生の方の目線からの実務的な質問と、それに関する回答は大変参考になり、自分では気づかなかったけれど、そういう疑問もあるのだなと気づきと良い学びの機会になりました。

Q8. IPECオリジナル教材や副読本は、実務でも役立つと思いますか。

A8. 大いに役立っています。先日実際にNDAと代理店契約の契約書のレビューを行ったのですが、今までは単に「読んでいただけ」の契約書について、「ここはこのような表現であっているだろうか」「条件に不利な点やなどはないだろうか」等といった疑問を持つようになり、そのような疑問点をテキストや副読本で確認、修正などを行うことが出来ました。

Q9. 国際事業・企業法務担当者・企業内弁護士に携わっている方々へ、本講座のお薦めポイントや活用法がありましたらお聞かせください。

A9. 今回体系的に学ぶ機会を得たことで、英文契約書に関して理解が深まりました。法務部の新人の方、英文契約書を読む機会のある方にも、是非お勧めしたいと思います。

ご協力ありがとうございました。 今後のご活躍をお祈り申し上げます。